iPhone 6はアプリ開発者にとって頭痛の種だったりする！

Iphone 6 STILL 11 0000 578 80

CNBCに掲載されていた記事からです。

iPhone 6の発売を間近に控え、我々ユーザーはうわさ情報に対して一喜一憂したり、期待感でワクワクしたりとのんきなものですが、アプリ開発者は今頃大変な思いをしているという話題です。

iPhone 6とほぼ同時期にiOS 8がリリースされます。アプリの開発者はiOS 8に対応する作業を懸命に行っておられることでしょう。できる限り新しいOSのリリースと同時期に対応アプリをリリースするためです。

新しいオペレーティングシステムは900万人というアプリ開発者にとってチャンスであると共に、頭痛の種でもあるといいます。今回のOSのアップデートは、2008年にApp Storeが開始されて以来最も大きな改変になるだろうと、Appleのティム・クックCEO自身がWWDC 2014で述べています。

新しいiOS 8で最も重要な新機能のひとつは、アプリケーション連携です。この機能はサードパーティのアプリ同志が情報をやりとりし連携することができます。サードパーティのアプリはAppleの新しいHomekitアプリやHealthKitアプリとも連携が可能で家庭内の機器の操作、健康管理機能との連携も可能にしてくれます。

つまりこのアプリケーション間連携の機能は、iPhoneだけでなく、さまざまな機器と連携することも可能になるということにおいて、アプリ開発者にとってiPhoneでできることが広まったということが言えます。

Applauseでチーフ・ストラテジー・オフィサーであるMatt Jonston氏は、最近よく耳にする「モノのインターネット（Internet of Things:略してIoT）にAppleが踏み出したことを意味すると述べています。つまりネットワークに接続したiPhoneのアプリが、同じネットワークに直接接続する機器を制御するというのはまさにIoTそのものだからです。こうした機器の制御はテストが難しいとJonston氏は言います。

同氏は更に「端的に言うと、とにかく頭が痛い」と述べています。「今まではアプリだけのテストをすれば良かったのですが、テレビなどの機器や他のサードパーティアプリとの連携もテストしなければならなくなりました。」というわけです。「テストの量は半端無く多く、今までより複雑になる」ということです。

また、Y Media LabsのCEOであるAshish Toshniwal氏はiPhone 6が2種類の画面サイズでリリースされることについて、これもまたアプリ開発者にとって問題だといいます。なぜなら異なる画面サイズに合わせて、アプリをデザインする必要があるからだと述べています。

Appleはこの問題を解決するために「StoryBoard」というツールを開発者に提供しています。これはグラフィカルに複数のサイズの画面を作成するためのツールです。しかし、Jonston氏はこれも完璧な問題解決にはなっていないと言います。

他にも色々アプリ開発にとっての問題は存在することでしょう。いずれにしても、私達ユーザーがiPhoneを便利に使えるのはアプリ開発者の方々のおかげです。開発者の皆さんのご苦労に感謝しつつ、これから登場するiPhone 6、iOS 8のアプリを利用させていただきたいものです。

（本文おわり）

非常にユニークなフレキシブルiPhoneスタンドです。ライトニングコネクタがついているので充電もできます。デザインもなかなか良いですね。